小面・胡粉仕上作品no. KOM-G001
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“小”は小さいというより「カワイイ」という意味です。
最も小ぶりな女面で、華やかさの中に年若い乙女の初々しく淡くはかない心を表現した面です。
“剃り落とした眉”と髪の生え際に書かれた眉毛によって
“突き出た大きな額”を強調し、“垂れ髪”のヘアスタイルは室町時代に流行した女性のファッションでした。
頤(おとがい)を盛り上げることで小さな口を強調し、目と口元に清純無垢な笑みを湛えています。
鉄漿(おはぐろ)は古く上流夫人の間に起こり、室町時代には女子は9歳の頃から始め成人の印としました。
この面は若さ・生命力の象徴として、子供の成長、一家の繁栄を祈るお守りとして用いられています。