白般若作品no. HNN-G002
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“般若”は梵語のPannaの音写語で「真理を認識し悟りを開くはたらき 最高の智慧」という意味で、面の特徴ではありません。
般若面は、面打ち師の“般若坊”が始めた型の鬼女の面で、強い怨みを持って地獄に堕ちた女性の怨霊が現世に立ち戻った姿です。怨霊と化した女性の妬みや苦しみ怒りをたたえた執念の恐ろしさを表わしています。
般若の嫉妬がさらに進むと動物としての蛇体に化し、表情はますます厳しく恐ろしくなります。
白般若は般若(赤般若)が歳を重ねた姿で、血の気を失って顔色が白くなり額と口元に皺が刻まれています。
恐ろしい般若が外部からの悪霊を退散させることから、魔除けとして用いられます。